取り引きの話

先日恋人さんが私に言いました。
私が自殺に準ずる行為をしたら煙草を一本吸う、と。

私は煙草が嫌いです。
親が煙草を吸うからです。
なので私が恋人さんとちゃんと付き合ったときから煙草は辞めてもらってました。寧ろそう言われたからとちゃんと辞めてくれていた恋人さんはえらいらいです。

なるほど良い一手だなと思いました。
本当に煙草が嫌いだから。

しかしそれと同時に気づいたのは、私の命は煙草を吸う吸わないと同じ重さとして、自分が取り扱っていること。それほど大事には思っていなかったけれど、私の中ではそれくらいなのかと実感を持って理解しました。
その私が軽々と扱っているものを、恋人さんは壊されないように色々考えて大事にしてくれている。
すごく大変なことだと思います。

本当は一度で死んでしまえば煙草を吸う吸わないなんて関係ないことなのだけれど、
恋人の思いに従って納得することとします。